< 閉じる >
 ■大阪日日新聞

大阪日日新聞に紹介されました。

ネット通販で1億円達成

パソコンのネット通販といえば代表的なのは「楽天市場」だ。
もっともアクセスされている電子モールとして知られる。その「楽天市場で」、2000年の「ベストアイテム賞」として1位になったのが、今回登場するアリスコーポレーション長坂泰彦社長の取り扱う英語教材「マジックリスニング」だ。
2001年1月にはネット通販のみで月間売り上げ1億円を達成した。日本語にはない英語発音時の周波数帯域の違いに着目して、英会話の聞き取りができる耳を作ることに主眼を置く訓練システム。英会話ソフトとはまったく異なるものだ。
企業家として注目される長坂社長は、高校時代から芸能活動を行っていた元アイドルのメンバー。異色の経歴を持つ長坂社長の成功体験を聞いた。

芸能界から実業家へ 運営会社で上場1号を目指す

アイドル挫折

まず、元アイドルとうかがいましたが、なぜアイドルになったのですか?
「ダンスにハマりまして。気がついたら芸能界にいたんです」

「サタデーナイトフィーバー」の映画そのままですね。
「踊ることが好きで、後輩たちに自分流の先端的なダンスを教えていただけなんですけどね」

大学には行かずダンスで食べていく覚悟だったとか。
「アイドルグループ」といっても、ダンスで人気者になるつもりだったんです。でも、結果的に売れなかった。そして路線を変えたけどやっぱり売れない。個人の能力や努力が反映されない世界だと思い知らせれました。結局はレコード会社や芸能プロの力次第なんです」

芸能界を去った人がビジネスの世界に入ることは少ない。
「アイドル時代は月給5万円でも面白かったし、いい経験になった。しかし安易に昔の顔で水商売に入りたくなかった。
何かが体内からわき上がってくるパワーを具現化したかったんです」
36歳で独立

進むべき道はどうやって決めたんですか。
「取りあえず自分で何か起業したかった。タレント時代の経験を生かして、芸能界メイクアップしての写真撮影や朝のモーニングコール屋。さらにスキー場のディスコ運営も。でも結局は独立する資金がないとダメ。人に使われず会社をつくらないとダメだと分かった。そこで教育書籍販売の会社に入ったほとんどが歩合制の世界です。営業ノウハウを必死で身に付けて
トップセールスマンになりました。次に上司が別の会社に行ったので、ついていってさらに営業成績を伸ばした。ようやく独立する自信がつきました」

長坂社長を信じてみんながついて来た。
「私は36歳でしたが、将来の上場計画を掲げるとみんな来てくれた。自分の会社がオンリーワンになる素材を探していて視聴覚訓練の分野に出会った。それまでパソコンすら使ったことがなかった。うまく時代に乗れたと思っています」

月商1億円

ネット通販に目をつけたききっかけは。
「ネット上の店は95%が新しい店なんです。そしてほとんどが赤字。月商2、300万でも成功と言われています。しかし、ウチは月商1億円。その秘密はユーザーの顔は見えないけど相対している意識をしっかりと持ち続けているから。例えば、問い合わせに対しては1時間以内に返事をする。こうしたことが非常に大切です」

社員1人当たりの効率が非常にいい。
「実質7人の応対スタッフで、1人当たり年間2億円くらい売り上げている。問い合わせ対応テンプレートを作って、誰がやっても問題のないシステムを作り上げています」

見えないお客にも相対の意識  ”絶対にできる”信念持てば実現

ここまで来るために、芸能界での経験が役立っている。体育会のノリがありますね。
コンピューター産業といえば無機的に静まり返っているイメージ。私はそういうのが嫌いで、ノリのいい音楽を始終流している。ある意味「たけし軍団」みたいなところがある。社員1人1人に存在感があっても”殿”である私が彼らを必要としていることをみんな自覚している」

こうした語学製品は楽天市場では評価が高いですが、実際には競争相手も多いのでは。
「いや、実際には以外に知られていないんです。今は扱う素材が少ないのでマーケティングをキチンとやることが大切。将来的には、休眠している良い素材や弊社独自に開発した物も世に送り出したいですね」

当たり前のこと

ネット通販が実業だと分かりました。問題点は技術的なケアではなく、別にあるわけですね。
「当たり前のことをキチッとやるだけですね。他社は店舗を持っていてついでにネットショップ。ウチはネットショップしかない。運営会社で上場した起業ないですから、その第1号を目指します」

よく「他人にまねできないビジネスモデルをつくること」と言われますが。同じ方法で、取り扱いにくい商品というのはあるんですか。
「コンビニに売っているような街にあふれている商品はダメですね。『どこで買ったらいいのか、分からない』というような商品がいい。そしてリピーターが出る物。使った人が広告塔になってくれて宣伝の必要がない」

いろいろな可能性が考えられますね。
「常にエンドユーザーの声を吸い上げることが大切。アンケートを取って商品に反映させることもある。まだまだ成功事例は少ないですが」

この「長坂十訓」はインパクトがありますね。
「常に目標設定を心掛けている。それも具体的に。それを願望から信念へと想念転換して持ち続けることは意外に難しいです」

それはアイドル時代からの信念ですか。
「経営者は自らがプレーヤーでないとダメ。まったりやっても成功しない。”絶対できる”という信念を持ち続ければ思いは実現します」

自らの体験からですね。
「前向きに考えること。確かに経営者として挫折しかけたこともあったが、常に前向きだった。”成功したから言えるんだ”と言われたくない」

今後の目的は?どんな会社にしたいですか。
「まず上場です。決心したことなのでチャレンジします。商品力だけで売れているのではない。今後はいろんな商品を扱って低コストで売る。2倍の売り上げになっても、今の人数でやっていけます。そうすると、いろいろなビジネスが生まれてくる」

大阪は日本でも有数の失業者の多い地域です。大阪の人々にアドバイスはありますか。
「悲観的、自虐的にならないこと。日本のマスコミは、政治や経済の悪いところばかり書く。もっと、いいところをどんどん書いてほしい。世界に誇れる技術もいっぱいあるわけですから」

やっぱり大事なのは信念ですか。
「信じて疑わないこと。心の中の”ひょっとしたらダメかも”という不安感を打ち消すことが大事ですね」

 


< 閉じる >