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■ インキュベーション 2002/6

訪問販売-脱サラ5年
英語耳育成システムの仕掛人

オープンは一年足らずで月商1億円達成。「B to C」はすでに終わっている中、ネット通販の初の上場を目指す。


アリスコーポレーション
長坂泰彦(41)


楽天市場2000年にはベストヒットアイテム賞第1位、楽天市場2002年にはベストショップ・オブ・ザ・イヤー部門受賞。今、ネット通販でも、もっとも売れている商品が、この「マジック・リスニング」だ。
「マジック・リスニング」は専用ヘッドフォンで1日わずか50分、12日間特殊音楽が流れるCDを聞き続けるだけで、ネイティブ・イングリッシュをスムーズに聞き取れる「英語耳」を育成するという商品だ。この商品を製品化・販売しているのが「アリスコーポレーション」だ。

1999年夏、「アリスコーポレーション」長坂泰彦社長の目にある雑誌記事が目にとまる。「日本人と欧米人では聞き分けられる周波数に違いがある。日本人のハギレが悪いのは聞き取れる周波数の範囲の狭い日本人の耳に問題がありからだ」と指摘する音楽家・傳田文夫氏の発言だった。
さらに傳田氏は欧米人と同じ周波数を聞き取れる耳にするための聴覚訓練システムを開発。これを行うことで、英語学習にも効果があると書かれていた。
「うさんくさい」と思いながらも、興味を持った長坂氏は、すぐ座に傳田氏と面会し、自社のスタッフで実験を試みた。効果を感じた長坂氏はビジネスチャンスがあるとにらみ、その訓練システムを商品化した。

ところが当時「アリスコーポレーション」は大学受験教材の訪問販売会社。
WEB通販のノウハウは何ひとつ持っていなかった。そのため発売1ヶ月目の販売個数はたった50セット。さんざんたる惨憺たる結果に終わった。
その後、「日本人が英語をできないのは実は耳に問題がある」と人気テレビ番組「特命リサーチ2001」「あるある大辞典」で指摘するやいなや売上げが急増。
発売開始以来2年で、累計3万セットを売り上げた。
実はこのCDは英語教材ではない。英語学習に効果はあるものの、クラシックやジャズなどの音楽を高次倍速で特殊処理した処理音を聞くというものだ英会話学校や英語教材と競合関係にならない。
2001年には韓国でも販売を開始。大ヒットをとばす。近く中国をはじめとするアジア各国での販売や他言語での商品開発に取り組んでいる。


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